花粉飛散数と治療効果@
- 花粉症(かふんしょう)の治療

花粉情報の重要性
例えば、横浜市金沢区のスギ花粉飛散数の年別推移は、多い年で9,000個、少ない年で350個と大きな差があります。「花粉症が治ったと思っていたのにまた再発した」や「民間療法で治っていたのに今年はダメだった」などの例は、こうした飛散量のちがいに由来するところが大きいと思われます。最近では、翌年のスギ花粉の飛散数をかなり正確に予測できるようになりました。そこで花粉の多い年は、患者さん自身で大量飛散に対する準備が必要です。
しかし、「大量飛散の年には具体的にどのように準備したらいいのか」「どのような薬を飲めばいいのか」などの情報は、残念ながらほとんどありません。多くの患者さんは、医師にもらった薬を飲むだけというのが現状でしょう。その結果、花粉症の薬を処方されても効果が無い場合、不満を持つことにもなります。患者さんは医師を全面的に信頼し、「与えられた薬で治る」と信じていたのに、大量飛散の年には症状が改善しないことが多いからです。
医師は、あらかじめ患者さんの生活環境、たとえば屋外での活動状況、生活面での花粉との接触、仕事の内容、睡眠時間などを知り、また重症度を知った上で、患者さんに合う薬を投与し、そして生活面でどのようにすればよいのか指導を行う必要があるのです。しかし、花粉症の時期にはどこの耳鼻科も患者さんであふれ、医師が患者さん一人ひとりに時間をかけることは物理的に不可能です。
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