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鼻の腫瘍(5/5)治療法A

- 鼻の病気

  • 血管のついた皮膚を移植する

  手術では、基本的に顔面を形成する頬(ホオ)骨や入れ歯を使うのに必要なあごを、できるだけ残します。そのうえで、がんと周辺の組織を切除し、欠損部は体のほかの部位からとってきた組織で補います。
 例えば、粘膜を切除した場合は、皮膚を移植し、骨を切除した場合は、ほかの部位の骨を移植するなどして、少しでももとの状態に近づくように修復します。
 最近は、「皮弁」といって、血管のついた皮膚の移植も行われています。血管のついていない皮膚を移植すると、移植後にも傷口が収縮して顔面の変形や開口障害が起こることがありました。しかし、皮弁移植では、血管を接合する技術的な難しさはありますが、皮膚の収縮もなく、きれいに再建することができます。
 また、がんが脳の近くまで広がっている場合、施設によって、耳鼻咽喉科医と脳神経外科医が協力して、手術を行うというケースもあります。
 手術は全身麻酔で行われます。手術時間は患者さんの状態によって異なりますが、がんを取り除くのに3時間程度、再建術には6時間程度かかります。術後は、通常1〜2か月間の入院が必要になります。
 扁平上皮がんでも、手術が難しいものや悪性度の高い悪性黒色腫、腺様のう胞がんなどについては、「重粒子線」という特殊な放射線による治療も研究されています。

  • その他

  肉腫の一種である悪性リンパ腫の場合は、化学療法でがん細胞を殺して、必要に応じて放射線療法を併用します。
 一方、乳頭腫や骨腫の場合、がんの疑いがなければ、腫瘍だけを切除します。血管腫は、血管造影で血管腫に栄養を送っている血管を確認し、その血管に薬剤を注入して詰まらせて、血管腫への栄養供給を絶つ「血管塞栓(ソクセン)術」を行い、その後腫瘍を切除します。
 線維性骨異形成症は若い人に多く、思春期を過ぎると、腫瘍の成長が緩やかになることが多いので、外観上問題になる部分を削りながら経過を観察していきます。
 なお、悪性腫瘍の場合は、再発の可能性もありますから、治療後も1年に2〜4回くらい定期的に検査を受けて、経過を観察していくことが大切です。

 

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