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成人ぜんそく(高齢者)の経過・治癒傾向:加齢・老化現象とあいまって治癒しにくい

- 喘息(ゼンソク)アレルギー

成人ぜんそく(高齢者)の経過・治癒傾向:加齢・老化現象とあいまって治癒しにくい

40歳以後に発症した喘息(ゼンソク)は、感染型のアレルギー病が多く、老化・加齢現象なども重なってなかなか治りにくい上に重病化しやすい

 子どもの喘息(ゼンソク)は、比較的治癒(チユ)しやすいのに対し、中高年、特に50歳以降あたりで発症した喘息は、残念ながらあまり治りがよくありません。この理由について、解説していきましょう。
 子どもの喘息(ゼンソク)は、0歳から12歳まで各年齢にわたって発症しますが、その多くは5〜6歳までに現れます。こうした子どもの時代に発症する喘息は、アレルギーと関係が深いと言われています。また、食事をアレルゲンとして起こる喘息(ゼンソク)も多いのです。そこで、小児ぜんそくの場合には、アレルゲンを見つけ出して、それを避ける食生活をしたり、環境を整備したり、あるいは薬剤で発作を鎮めながら成長して体力がつくのを待っていると、徐々に喘息発作がおさまっていくのです。
 ところが、成人喘息の場合には、自然に体力がつくことを望めないうえ、小児ぜんそくとは原因も多少異なります。アレルギーが発作に占める比重が減り、これに代わって感染の占めるウェイトが大きくなります。感染型の喘息(ゼンソク)は秋から冬にかけて悪化することが多く、また慢性型に移行しやすいのです。
 小児ぜんそくの喘息発作は、発作さえやり過ごしてしまえば、まったく症状が無く、普通の人と同じように過ごせます。これを発作型喘息と言います。これに対して慢性型喘息になると、発作と発作の間にも多少の咳(セキ)や痰(タン)が出て、ときどきはゼイゼイしたり、運動をすると息切れも起こりやすいのです。
 成人ぜんそくが冬に悪化するのは、寒さ(寒冒)やウイルスの感染(感冒)で症状が悪化するからです。したがって、冬は暖かいところに転地して過ごすと、比較的楽に冬を乗り切れるでしょう。感染型の喘息(ゼンソク)がなぜ起こるのか、その仕組みはまだよく解明されておりません。しかしながら、感染型の人に抗生物質を投与しても、発作がきれいにおさまるわけではありませんので、何らかのアレルギーがやはり関与するのではないかと考えられています。
 いずれにしましても、この感染型喘息は治療がなかなか難しいのです。また、アレルギーが関与している場合でも、老人ではアレルゲンを見つけ出すのが難しいということもあります。こうした背景には、老化現象によって肺の機能が低下したり、ホルモンの働きも悪くなっていること、また、他の病気を合併していることが多いなど、さまざまな原因が考えられます。しかしながら、治療によって喘息発作を軽くすることはできるのですから、気長に根気よく治療をする、ということを常に心に留めておいてください。


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