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アレルギー病の病状の変化:湿疹や喘息、鼻炎などへ移行

- アレルギーの基礎・豆知識

アレルギー病の病状の変化

アレルギーの症状は固定したものではなく、年齢や体調などで変化します。通常は湿疹(シッシン)から喘息(ゼンソク)、鼻炎などに移行しやすいです

 病院を訪れてきた方から、「子どもがもうじき2歳になるのだけれど、この子は皮膚が生まれつき弱く、湿疹(シッシン)が酷くて困っているのです」と言われ、医師が「それは喘息(ゼンソク)症状の前触れかもしれませんね。気を付けた方が良いでしょう」と返答しました。この親御さんは、まず怪訝(ケゲン)な表情をすると思います。しかしながら、湿疹(シッシン)が発症するプロセスを勘案すると、これはしごく当然のアドバイスだということが理解できるでしょう。
 乳幼児にできる頑固な湿疹(シッシン)は、アトピー性皮膚炎といってアレルギー性の病気であることが少なくありません。両親や兄弟に何らかのアレルギー症状があるのであれば、アトピー性皮膚炎である可能性は、非常に濃厚であると言えるでしょう。
 湿疹(シッシン)と喘息(ゼンソク)では、表面的には雲泥の差がありますが、ともにアレルギー体質が基盤となると、これはアレルギーの現れ方が異なっているというにすぎないのです。湿疹(シッシン)の発症しやすい子どもは、粘膜も弱く、風邪(カゼ)を引きやすいのです。そして、一度風邪(カゼ)をひいてしまうと治癒(チユ)しにくく、気管支炎(キカンシエン)などを引き起こしてゼーゼーと苦しそうな呼吸をするようになるのです。
 やがてこうした病状が、小児喘息(ゼンソク)に移行してしまいます。アレルギー性の喘息(ゼンソク)は2、3歳から5、6歳までに発症することが多いです。もちろん、喘息(ゼンソク)に移行しないで済む症例もあるにはありますが、そのためには食事や環境に十分に注意しなければなりません。
 こうした喘息(ゼンソク)症状と前後して現れるのが、アレルギー性鼻炎です。一般的には、喘息(ゼンソク)は小さい頃に発症したものほど治癒(チユ)しにくく、湿疹(シッシン)が重症だった子どもほど喘息(ゼンソク)も重症になると言われています。また、湿疹(シッシン)ができる以前に下痢(ゲリ)や腹痛を起こしやすいのも特徴のひとつです。これもアレルギーが胃腸に及ぼす症状のひとつだからです。

 このように、アレルギー症状は、年齢によって次々と変化して現れることが多いのです。たとえば、ある小学一年生の子どもが喘息(ゼンソク)を訴えて来院しました。ところが話を聞くと、生まれて間もない頃からオムツのかぶれが酷く、ついでアトピー性皮膚炎になったとのことでした。そして、小学校に入り、ようやく皮膚炎が治まったのもつかの間、今度はゼーゼーという喘息(ゼンソク)発作が起きたということです。
 これは典型的なアレルギーのお色直しで、アラジックマーチと言われています。アラジックは「アレルギーの」、そしてマーチは「行進」のことで、つまりアレルギー症状が次々とマーチのように襲ってくるのです。こうしたアラジックマーチの進行を防止するには、マーチのファンファーレを鳴らさないことが肝要で、湿疹(シッシン)くらいと侮らずに、キチンと対処・治療をすることが重要だということです。なお、蕁麻疹(ジンマシン)や接触性皮膚炎、かぶれは、喘息(ゼンソク)と明確な関係性は無いと言われています。

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